手術室で目の消毒を行った後、目の下に局所麻酔の注射をします。場合によっては事前に白内障手術を行うこともあります。
次に角膜の3箇所にに1mm程度の小さな穴を開けます。1箇所には還流液を入れるため注入針を固定し、残りの2箇所に眼内照明やカッターなどの手術器具を挿入します。
眼内照明を利用して網膜や硝子体に直接処置を行います。
※当院では、全例において、25ゲージでの極小切開硝子体手術を施行しております。
硝子体手術症例
感染症防止や術後の安全を確保するために、手術前後は日常生活においても以下の点に注意して下さい。
手術前の注意点
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手術の前日には感染症を防ぐためにも入浴・洗髪をきちんと行い、清潔を保って下さい。
※手術当日は入浴はできませんのでご注意下さい。 -
揮発性の高い香水や整髪料などは使用を控えて下さい。
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化粧品の微粒子が目に入ることで感染症を起こす場合があるため、手術当日は化粧を控えて下さい。
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車を利用する場合は別の人に運転を頼み、ご本人による運転は避けて下さい。
手術後の注意点
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網膜剥離などの一部の手術においては、医師の指示により一定期間、うつぶせ状態をキープする必要があります。必ず決められた通りに姿勢の維持を守って下さい。
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入浴は肩から下のシャワーのみにとどめ、顔も濡れタオルなどで軽く拭く程度にしてくれぐれも目の周りを刺激しないよう気を付けて下さい。
洗顔は3日後から、通常通りの入浴は1週間後から可能です。 -
術後1週間は傷口が開きやすく、細菌が入りやすい状態ですので、目を押したりこすったりすることは止めてください。
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術後は乾燥や疲れを感じやすくなってます。
テレビや読書は目が疲れない程度にとどめ、時々休息をとるなど、目の酷使を避けてください。
最新の医療機器を使用して手術を行っております。
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手術顕微鏡
・カールツァイス社製 OPMI Lumera T
手術を行なう上でもっとも重要な点は“見える”という点にあります。
光学機器メーカーとして世界的に定評のあるカールツァイス社の『Lumera(ルメラ)』を使用する事でより完成度の高い手術を行なえるよう、当院では『OPMI Lumera T』を採用しております。 -
白内障・硝子体手術装置
・アルコン社製 Constellation(コンステレーション)
眼内に挿入した直径1mm程度の器具の先端から超音波を発振し、白く濁った水晶体を砕いて吸引します。
より安全に白内障手術が可能な最新の機器です。
白内障手術だけでなく、25 ゲージ(近々に27 ゲージ)極小切開での硝子体手術も可能な最新の手術機器です。